7月も今日で終わりです。
梅雨は明けたと言われていますが、新潟では雨や曇りの日が続き、体感としては、今が一番梅雨らしい時期のように感じます。
今日も朝から空はどんよりとしていて、外へ出ることを考えるだけでも、少し気が重くなるような天気です。
そんな中でも、
受診へ行かなければならない。
薬を受け取りに行きたい。
ゴミを出したい。
連絡も返さなければならない。
気になっていることは、なくなってはくれません。
普段から少し気合いが必要だったことに、雨や外出のしづらさまで重なると、一つひとつが、いつもより大きなものに見えてきます。
「やらなければ」と思っているのに、どこから手をつければよいのかわからない。
そんな日もあるのではないでしょうか。

考えてみると、「よし、やろう」と覚悟が必要なことは、もともと少し苦手なことなのかもしれません。
得意なことなら、わざわざ構えなくても手が動き、気づいたときには終わっていることもあります。
けれど、苦手なことほど、始める前から最後までを一つにして考えてしまいます。
受診へ行き、診察を受け、薬を受け取って帰ってくるところまで。
ゴミをまとめ、袋に入れ、集積所まで持っていくところまで。
まだ何も始めていないのに、その先にある工程まで一度に見えてしまう。
そうすると、最初のところまで、ずいぶん遠く感じることがあります。
「長い道のりも、目の前の一歩と、ひと掃きから進んでいく。」
―――ミヒャエル・エンデ氏『モモ』より(意訳)
長い道を最初から最後まで眺めていると、それだけで疲れてしまうことがあります。
けれど、実際に進めるのは、いつも自分が立っている場所からです。
遠くにある終わりではなく、まずは目の前にある一つの区切りを見る。
その方が、少しだけ動き始めやすくなることもあるのだと思います。
今日は、薬の残りを確認したところまで。
今日は、届いた連絡を開いたところまで。
今日は、ゴミ袋を一枚用意したところまで。
その先まで進める日もあれば、そこで疲れる日もあります。
少し手前で触れてみたからこそ、次はその途中を一つの終点にできる。
続きはまた次に、そのとき出来そうなところから始めればいい。
まあ、そんなもんか。
訪問看護ステーション アイビー燕 管理者 髙田
ミヒャエル・エンデ氏とは・・・
ドイツの児童文学作家です。代表作『モモ』では、時間に追われる生活や、目の前にあることを一つずつ続けていく姿が描かれています。



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