なんとなく、毎日が過ぎていく。
何かを「成し遂げた」感覚はなくて、
それでも気づけば、一日が終わってる。
「今日も何もできなかったなぁ」
そんなふうに思いながら、布団に入る夜もありますよね。
でも、本当に“何も”なかったのでしょうか。
たとえば、誰にも見えない場所で
石をひとつ置いていくような日々。
形はいびつかもしれないし、
昨日と同じような場所かもしれない。
時には崩れることだってある。
でも、それでも。
ひとつでも石が積めたなら、
ちゃんと「今日」は、そこにあったんです。
アドラーは言いました。
“今の自分にできる最善のことをすれば、それで十分だ。”
それが立派な石じゃなくてもいいし、
塔のように高くなくたっていい。
誰かと比べて見栄えがしなくても、
その一つは、あなたにとっての「今日」なんです。
人は誰しも、自分なりの積み方で、
自分なりの場所に石を置いています。
それがどんな形でも、どんな速度でも、
“進んでない人”なんて、本当はいないのかもしれません。
だから、もし今日が
「ただ過ぎてしまった日」のように見えても——
それでも、きっと、大丈夫。
…まぁ、人間って、そんなもんかもしれませんね。
訪問看護ステーション アイビー燕
看護師 高田(管理者)
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