“やらなければよかった”で、立ち止まってもいい

最近、訪問の中でよく耳にする言葉があります。

「なんであんなことしちゃったんだろう」

「もうちょっと落ち着いて動けたらよかったのに」

そんなふうに、自分の行動をふり返って、

“やらなければよかった”と後悔される声です。

でも、そう思えるってこと自体が、

実はとても大切なことなんじゃないかな…

と、よく考えさせられるんです。

暖かくなって、晴れの日が続いて、

外に出る機会が増えたり、予定が詰まってきたり。

そんな日々の中で、人はどうしても“動きたくなる”ものです。

そして、動いた結果、「やりすぎたかも」と感じる。

でもそれって、悪いことではなくて、

“やってみたからこそ”わかったことなんですよね。

アドラーはこう言っています。

「経験することなしに、人は成長しない。」

つまり、「やらなきゃよかった」と思えることも、

実は“成長の入口”に立った証なのかもしれません。

やらなかった後悔よりも、

やってみて感じた違和感や後悔の方が、

次の一歩のヒントになることも多い。

だから、「またやっちゃった」と思ったとき、

それを「失敗」と決めつけないでほしいなと思うんです。

人はみんな、自分なりのテンポで生きています。

時に早足になったり、時に立ち止まったり。

後悔した日も、自分を責めすぎず、

「そう感じるくらい、一生懸命だったんだな」って、

そっと声をかけてあげられたらいいですよね。

その一歩一歩が、ちゃんと道になっていきますから。

少しずつ、少しずつ、自分の歩幅で。


訪問看護ステーション アイビー燕

管理者 高田

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