「なんか最近、調子が出ないんです」
そんな声を聞くことが、このところ増えてきました。
普段ならもっとできるのに、
いつもの自分なら、これくらい…と思ってしまって、
うまくいかない原因を「自分のせい」と責めてしまう方も少なくありません。
でも、それって本当に“自分のせい”だけでしょうか?
先日、やっとまとまった雨が降りましたが、
それまでずっと、ぐったりするような暑さが続いていました。
天気予報を見ると、今後もしばらく猛暑が続きそうです。
昔のような、木陰で涼める夏とはもう別物になってきていますよね。
そんな毎日の中で、
調子を崩すのは「体力がないから」でも「気持ちが弱いから」でもなくて、
ただ“今がしんどい季節だから”なのかもしれません。
アドラーは、こんな言葉を残しています。
「自分を苦しめているのは、他人ではなく、自分自身の思考である」
“頑張らなきゃ”“ちゃんとやらなきゃ”と思いすぎることで、
今の自分には重たい靴を履かせているのかもしれません。
そんな時は、ちょっと軽めの靴に履き替えて、
歩幅を小さくしてみるのもいい。
調子が悪い時期ほど、いつもの半分の力で進める道を選ぶことが
長く走り続けるための知恵になると思うのです。
いつも頑張っている皆さんだからこそ、
時には“緩める勇気”が必要です。
そしてきっと、緩めた分だけ、
少し先でまた、力が戻ってくるものです。
自分を責める前に、
今日という一日に“優しい靴”を履かせてあげてくださいね。
まぁ、そんな日があってもいいかもしれません。
そんなもんです。人間って。
── 訪問看護ステーションアイビー燕
管理者 高田
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