先日、こんなことを思いました。
人と話していて、自分の思う方向と違うことを言われると、急にその相手が「敵」に見えてしまう瞬間ってありませんか。
本当はただ意見が違うだけなのに、なんだか全部を否定された気持ちになる。
それは決して特別なことじゃなくて、人間みんなが持っている心の動きなんだと思います。
自分の居場所や安心感がぐらっと揺れたとき、どうしても「自分を守らなきゃ」という気持ちが強くなる。
だからこそ、相手の言葉そのものよりも、「この人は自分を受け入れてくれているのかどうか」に敏感になってしまう。
アドラーはこう言っています。
「対人関係のすべての悩みは、所属感の欠如に行きつく。」
つまり、相手を敵に見てしまうのも、結局は「ここにいていいんだ」という安心感が足りないだけなのかもしれません。
人と人とのあいだには、どうしたって考え方の違いがあります。
だからこそ「合わない=敵」じゃなくて、ただの「方向性の違い」くらいに受け止められたら、少し気持ちも楽になるのかもしれません。
まぁ、そんなもんか。
──訪問看護ステーションアイビー燕 管理者 高田
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