最近の訪問で、ふと思うことがあります。
苦手なことに取り組んでいる人って、
本当にたくさんいる。
それも、ただ取り組んでいるだけじゃなくて──
無理をしながら、
周囲と比べながら、
自分を奮い立たせながら。
本当は好きじゃないし、
できれば避けたいし、
ちょっとだけ怖い。
でも、それでも続けている。
そんな姿に出会うと、私は毎回、
「この人、ほんとうにすごいな」と思います。
苦手なことをやっているのに、
自分に対してはこんな言葉をかけてしまう。
「なんで自分はこんなこともできないんだろう」
「もっと上手にやれる人はたくさんいるのに」
まわりと比べて、自分にダメ出しをして、
気づいたら、自分にすごく高いハードルを課している。
でも、それって──
苦手なのに、それでも続けてきた証なんですよ。
本当にできない人は、
そもそもやってない。
あなたは、
「苦手だけど、それでもやろう」としている。
その“矛盾したままの頑張り”こそが、
私は一番、尊いことだと思っています。
アドラーは、こう言いました。
“劣等感は、成長の出発点である。”
苦手に向き合っている自分は、
まだ成長途中だからこそ、苦しさを感じる。
そして、その苦しさがちゃんとあるってことは、
今も前に進もうとしている証拠なんです。
だから、無理してしまうこともあるかもしれないけど、
それはあなたが「止まってない」から。
疲れてきたら、
ペースを落としていい。
でも、歩いてることまで否定しなくていい。
“まぁそんなもんか”ってつぶやきながら、
今日は少し、肩の力を抜いてもらえたら嬉しいです。
訪問看護ステーション アイビー燕
看護師 高田(管理者)
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