最近、訪問の中でよく感じるのは、
“少ししんどい”ときほど、人は一番がんばっているということ。
元気いっぱいで余裕がある時期もあれば、
無理をして心が疲れてしまう時期もある。
そのあいだにある「なんだか調子がいまいち」という時間――
実は、それがいちばん人間らしいのかもしれません。
人は誰でも、成長している最中はどこか不安定になります。
新しいことに挑戦したり、
苦手なことに少し手を伸ばしてみたり。
頑張りすぎているわけでもないけれど、
完全に休んでいるわけでもない。
そんな“少し背伸びしている状態”が続くと、
つい「早く元に戻らなきゃ」と焦ってしまうものです。
でも、本当はその“少しのしんどさ”こそが、
新しい自分をつくっている時間なんですよね。
アドラーは言いました。
“困難のないところに、成長はない。”
調子がいまいちの日も、
思うように動けない日も、
それは前に進んでいる途中の姿。
変化には、必ずゆらぎがついてくる。
それを「悪いこと」と決めつける必要はないんです。
無理をしてまで完璧にならなくていいし、
楽ばかりを選ばなくてもいい。
ただ、「今の自分は少ししんどいだけ」
そう気づけたら、それだけで十分なんです。
焦らず、比べず、
自分のペースで生きていけたらいいですね。
まぁ、そんなもんか。
そんなふうに思えるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
訪問看護ステーション アイビー燕 管理者 高田
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