“ちゃんと関わりたい”から、今は少し離れる

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誰かと一緒にいるのが、
なんだかしんどく感じてしまうときって、ありませんか?

うまく話せない自分を見られたくなかったり、
返事をする気力すら湧かない自分にがっかりしたり。

「こんな状態の自分を見せたら、嫌われるかもしれない」
「期待に応えられないくらいなら、いっそ離れたほうが楽だ」

そんなふうに思って、つい心に距離をとってしまうことってあると思うんです。

人間関係って、近づくことだけが大事じゃありません。
ときには、ちょっと遠くから見つめ直すことだって必要です。

心がいっぱいいっぱいになってしまったら、
まずは自分の中にスペースを作ることが先。
それができてはじめて、「誰かと関わる余白」が生まれるのかもしれません。

そしてもし、大切な人に対して離れざるを得ないときは、
たったひとこと──
「今ちょっと余裕がないから、また話せるときにね」
そんなふうに言葉を添えられたら、それだけでも十分です。

離れたら、壊れてしまう関係もあるかもしれません。
でもそれは、もともと「近くにいたいと思っていたのは自分だけ」だったのかもしれません。

本当に、あなたと関係を築きたいと思っている人なら、
きっと、すぐには離れていかない。
あなたが話せるようになるその時を、ちゃんと待っていてくれる。

「自分自身の中に平和を見いだせなければ、他人との関係でも平和を見いだすことはできない」
― ダライ・ラマ14世

人と距離をとることは、逃げじゃない。
むしろ、関係を大切にしたいからこそ必要な“間”だったりするのです。

誰かと距離をとりたくなるとき。
自分が悪いんじゃないか、弱いんじゃないか、と責めたくなるかもしれません。

でもそれは、自分を守るための大切な反応なんです。

心のドアは、いつも開けっぱなしじゃなくていい。
疲れたときは、そっと閉じて。
また少し元気になったら、少しずつ開いていけばいい。

だから今日も、そんな自分にこう言ってあげてください。

“まぁそんなもんか”って。


訪問看護ステーション アイビー燕
管理者 高田

※ダライ・ラマ14世は、チベット仏教の最高指導者であり、世界中で“心のあり方”について語り続けている方です。
穏やかなまなざしの先には、いつも「まずは自分の心から」というメッセージがあります。

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