クリアを急がないほうが、人生は面白い

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私は、頑張っているのに消耗していくとき、
たいてい”順番”を間違えている気がします。

成長したい。
希望を持ちたい。
前に進みたい。
早く結果も出したい。

そう思ってしまうのは、悪いことじゃない。
むしろ人間って、
”良くなりたい”と願える生き物だと思っています。

ただ、人生って、
クリアを急ぐほど難易度が上がるゲームみたいだなぁ、
と感じることがあります。

早歩きくらいなら続くのに、
毎日全力疾走をすると、どこかで息が切れる。
近道をしようとすると、
坂道が急に壁みたいになる。

今日は、そんな感覚から、
”成長の順番”の話をしてみます。


ここまでの3回で私は、
成長・頑張り・希望について書いてきました。

  • 成長は、別人になることじゃないかもしれない
  • 頑張ることと頑張らないことは分けたほうがいい
  • 希望は、時々重たく感じることがある

どれも前向きな話のはずなのに、
ある瞬間から急にしんどくなることがあります。

そのしんどさは、
努力不足でも、気合不足でもなくて、
”使い方”の問題に近いのでは、と私は感じています。

自分がどんなタイプか分からないまま頑張ると、
どこで休めばいいか分からない。
どこまでならやれるのかも分からない。

線を引かないまま希望を持つと、
希望は灯りじゃなくて、
”届かない自分”を照らす光になってしまう。

それは、成長が悪いんじゃなくて、
成長を“急ぎすぎるモード”で使ってしまうから、
なのかもしれません。


精神科の領域でも、
人が安定して進むためには、
”自分の状態を把握すること”が土台になる、とよく言われます。

フランクル(Viktor E. Frankl)は、
人生の困難を語るときに、
こんな趣旨の言葉を残しています。

“He who has a why to live can bear almost any how.”
(生きる“why”がある人は、困難な“how”にも耐えやすい)

私はこの言葉を、
”根性で耐えろ”とは受け取りません。

むしろ、
自分の“why”(大事にしたい方向・意味)が分からないまま
“how”(やり方・努力量)だけ増やすと、
人は疲れやすい、という感覚に近い。

だから私の中では、
成長の順番はこんな感じです。

  1. 自分を知る(今の状態、得意不得意、疲れ方、回復の仕方)
  2. 線を引く(頑張る/頑張らない、今やる/今はやらない)
  3. 希望を置く(自分の“why”に沿う、手の届く希望)

この順番が合っていると、
成長は”苦行”じゃなくて、
“長く続けられるペース”になります。

ゲームで言えば、
いきなりラスボスに突っ込むより、
回復ポイントを見つけたり、
自分の装備を整えたりしながら進む感じ。

急がなくても、ちゃんと進む。
むしろ、急がないほうが進める。

私はそう感じています。


焦ってしまう日があってもいい。
早く結果が欲しくなる日もある。
それも、人間らしさだと思います。

でも、人生はたぶん、
”最短でクリアするゲーム”じゃなくて、
”着々と準備を整えていくゲーム”なのかもしれません。

分かったり、分からなくなったり、
進んだり、止まったり。
その結果と感覚が、ただ続いていく。

全部分かった、で終わらなくていい。
今日ちょっとだけ、
自分の順番を思い出せたなら、それで十分。

――まぁ、そんなもんか。


訪問看護ステーション アイビー燕
管理者 高田

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