先日、ふと思ったことがあります。
人って、ときに”やめられないこと”、”繰り返してしまうこと”を抱えていますよね。
周りから見れば”だめなこと”に映るかもしれないけれど、実はそこには“その人なりの理由”が隠れていることが多いんです。
例えば、がんばり屋さんほど「助けて」と言えなくて、苦しい気持ちを一人で抱え込んでしまうことがあります。
そうすると、無意識のうちに自分を落ち着かせる“やり方”を探して、つい同じ行動を繰り返してしまう。
それは性格の弱さではなく、”しんどい”を伝えるのが苦手だからこそ起こる自然な反応なんだと思います。
アドラーはこう言っています。
「人は助けを求めるとき、はじめて強くなれる。」
強さとは、何も一人で完璧にやり切ることではなく、”もうちょっと支えてほしい”と差し出せることなのかもしれません。
だからこそ、行動を責めるよりも、その背景にある“しんどさ”に目を向けることが大事だと感じています。
人間ですから、時には頼れずに一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。
でもそれも、まぁそんなもんです。
大事なのは、少しでも安心できる場所や人に出会えたときに、そこで一息つけること。
”ここなら逃げてもいい”と思える場所が、ひとつでも増えていったら――
それだけで、きっと生きやすさにつながるんじゃないかなと思います。
訪問看護ステーションアイビー燕
管理者 高田
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