たとえば──
誰かにぶつかってしまったあと、
その人の荷物を全部持ってあげようとしてしまうような。
ほんの少し迷惑をかけた気がして、
本当はそこまで背負わなくてもいいのに、
全部ひとりで持とうとしてしまう。
そんな経験、ありませんか?
「申し訳ないな」って気持ちは、
ほんとうにやさしい感情だと思います。
それだけ人に気持ちを向けられるって、
すごく素敵なことです。
でもその気持ちが強くなりすぎると、
必要以上の荷物まで抱えてしまって、
気づいたら、自分が前に進めなくなっていることがあります。
そういうときは、
こう問いかけてみてください。
「これは、本当に私が持つべき荷物かな?」
アドラーは、こう言っています。
“他人の課題は、他人に任せる。”
相手の気持ちや責任まで抱えすぎてしまうと、
それはもう、自分の荷物じゃなくなってしまう。
背負いたくなる気持ちはあっても、
それを自分のリュックに詰め込むかどうかは、
ちゃんと選んでもいい。
だって、もし相手のぶんまで全部抱えてしまったら、
あなた自身の荷物を持つ余裕がなくなってしまいますから。
……まぁ、人間そんなもんなんですわ。
優しさから出た行動でも、
ちょっとやりすぎてしまうこと、ありますよね。
だから今日は、
“まぁそんなもんか”って
ひと息つける時間になりますように。
訪問看護ステーション アイビー燕
看護師 高田(管理者)
コメント