
5月の終わり頃になると、春のあいだに頑張ってきた分が、
少しずつ見えてくることがあります。
新しい環境に合わせたり、
予定をこなしたり、
人に気を遣ったり。
その時は動けていたことでも、
あとから少し重たくなることがあります。
気持ちが上がっていた分、思っていたより動きすぎていたり、
やらなきゃを増やしすぎていたりすることもある。
だからこの時期に、なんとなく負担が強く見えてくるのは、
そんなに不思議なことではないのかもしれません。

負担が強くなると、
人は何かを大きく変えたくなることがあります。
予定を全部やめたくなる。
人との関わりを減らしたくなる。
今続けていることから、少し離れたくなる。
反対に、ここで止まったらだめだと思って、
全部頑張ろうとすることもあります。
もちろん、本当に休む必要がある時もあります。
一度しっかり距離を置いたほうがいい時もあります。
ただ、いつも “全部やめる” か “全部頑張る” だけで決めようとすると、
少し苦しくなることもあります。
本当は、量や距離やタイミングを少し変えるだけで、
続けられる形になることもあるのかもしれません。
全部を大きく変える前に、今の自分に合う形へ “整え直す” 。
そんな選択肢があってもいいのだと思います。

「子どもの成長には、抱えてくれる環境が必要である」
ーーードナルド・ウッズ・ウィニコット(意訳)
ウィニコットは、人が育っていくうえで、
ただ本人の力だけではなく、
その人を支える環境が大切だと考えていました。
人は、気持ちだけで整っていくわけではないのだと思います。
どれだけ頑張ろうとしても、
今の自分に合っていない環境や関わり方の中では、
少しずつ苦しくなることがあります。
反対に、量を少し減らしたり、
距離を少し変えたり、
タイミングを調整したりするだけで、
同じことでも受け取り方が変わることがあります。
何かを全部壊す前に、今の自分に合う形へ “整え直す” 。
それだけで、少し息がしやすくなることもあるのかもしれません。

しんどい時に必要なのは、いつも大きく変えることだけではないのだと思います。
少し減らす。
少し距離を置く。
少し時間を変える。
少し頼り方を変える。
そうやって、今の自分に合う形へ “整え直す” ことも、
一つの選択なのかもしれません。
全部やめるか、
全部頑張るか。
その二つだけではなくて、
間に置ける形がある。
大きく変える前に、少し “整え直す” 。
ーーーまあ、そんなもんか。
訪問看護ステーションアイビー燕 管理者 高田
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